自分で盗聴器を見つける方法 -発見した際は適切な行動を-

ある日自宅の電話機を使っていたら、なぜかノイズが混じり通話が
聞き取りづらくなった、なんて経験はありませんか?

もしかするとそれは、盗聴器が仕掛けられている兆候かもしれません。

一度その可能性を感じてしまうと、一気に不安な気持ちになってしまいますよね。

けれど専門家に依頼するほどではないし、費用もバカにならないから……と躊躇してしまう気持ちも分かります。

そんな時は、自分で盗聴器を見つける方法を試してみてはいかがでしょうか。

盗聴器の種類自体は多数あり、
その種類によって仕掛ける場所も有効な見つけ方も異なりますが、物によっては自力で見つけることも不可能ではありません。

まずはFMラジオを使用した探し方をご紹介します。

盗聴器の電波はFMラジオの周波数を利用しているケースが多いため、次のような方法で探すことができます。

  1. FMラジオ以外に、何かで音を鳴らす(ミュージックプレイヤー、テレビなど)

  2. FMラジオの受信周波数を一番低い値にセットし、そこからゆっくりと上げていく

  3. 1.の音が聞こえてくる周波数があれば、その周波数を使用した盗聴器が仕掛けられている

上の方法で盗聴器が部屋に仕掛けられていることがわかったら、ラジオを持って室内を歩きます。 盗聴器が近づくとラジオがハウリングするので、そのあたりに仕掛けられている可能性が高いと言えるでしょう。

また同じような方法で、盗聴器発見用の専用機器を使って探索を行うことも出来ます。
この他、スペアナ(スペクトラムアナライザ)という機械を使った方法など様々ありますが、一般的には手に入りにくい機械だったり使用が困難だったりと少々荷の重い選択になります。


では、手軽に使えそうなスマートフォンの盗聴器発見アプリはどうなのでしょうか。
OSに関わらず、アプリのストアには数種類ずつの盗聴器発見アプリが並んでいます。

実は、これらのアプリで盗聴器を発見できる可能性は、0に近いです。

先程、盗聴器はFMラジオの周波数を利用しているケースが多いとご説明しました。
ほとんどの一般的なスマートフォンは、基本的にこれらの周波数の電波を受け取って処理できるようには出来ていないのです。
アプリ側でどんなに工夫をしても、本体の性能以上のことはできません。

結局、先述したラジオの使用が一番手っ取り早いと言えるでしょう。

また、もしご自身で盗聴器を発見した場合、気を付けなければならないことが2点あります。まず、発見した際に「見つけた!」などと声を上げないことです。盗聴器の先には、必ず受信者がいます。

発してしまった声は全て、その受信者に聞こえてしまうため、注意が必要です。

そして、見つけた盗聴器を自分で外そうとはしないでください。盗聴器の取り外しには、国家資格が必要な場合もあります。

自分の身も守るためにも、必要な対応をしっかりと理解してから行動することが望ましいでしょう。

ラジオで盗聴器の音を拾う方法をご説明したとおり、仕掛けられた盗聴器の電波を拾うことはそう難しくありません。

そのため、盗聴器を仕掛けた犯人だけでなく、不特定多数の人間からもプライバシーを盗み聞きされる危険があります。
気が付かないうちに自分のプライバシーが不特定多数の人に知られているかもしれません。

自分で盗聴器を見つける方法を試してみて、何もなければそんな不安を払拭することができます。お手元のラジオを使って、一度ぜひお試しください。

もし盗聴器を見つけてしまったら、専門家に依頼する、あるいは警察に連絡をして然るべき措置を取ってもらうなど、適切な対応を取りましょう。

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